私は、1970年台の前半の6月に男の子として生まれた。仮にナイーブと名乗ることにする。
生まれたときは、体重が3500グラムだったが、泣くことはせず、全身が黄だんで3日間、真っ黄っ黄だったそうだ。その黄だんが治った後は、比較的元気だったが、1歳と9か月になっても歩く事はおろか、自分の体を起こして支えていることもまともに出来なかったそうだ。
それを両親は、おかしい、と思い、あちこちの病院に診察に行ったそうだが、大半の病院は「成長に個人差はあるから、気にしなくていいですよ」とのことだった。今考えると、脳性麻痺、と診断することを恐れていたのかもしれない。
2歳になっても状況は変わらず、かなり大きな病院に診察してもらったら、その時の先生は、話を聞いただけで、「脳性麻痺です。治ることはありません。」との両親にとっては、残酷な診断結果を得た。
それでも両親は、その結果が誤診であることを証明しようと、あちこちの病院に行ったが、診断結果は変わらず。仕方なく、身体障害者手帳1種2級の交付を受け、絶望を感じながら、私を障がい者として認めることとなった。
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